坂東眞理子先生の「団塊世代の品格7か条」を読んで

日経ヘルス

2008年4月11日発売の「週刊ポスト」に、坂東眞理子氏が「団塊世代の品格7か条」について特別指南がありました。
坂東眞理子氏は、2006年9月発売された「女性の品格」が303万部、2007年12月に発売された「親の品格」も84万部を突破しました。
1964年生まれの坂東眞理子氏は、公私ともに団塊の世代と身近に接してこられた人物です。
団塊の世代の男性が、今後の生き方を考えるとき、確認しておかなければならない大前提がふたつあります。

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7か条は、①会社に対する帰属感が強い時代に第一線の社会人として生きてきたということです。
定年退職のとき、新しい自前の人間関係を作れるかどうかで、第2の人生には大きな「格差」が出てしまいます。
もう一つは、「国内移民」だということです。高度経済成長期に大都市圏に進学、就職して家族を持ち、そこには古くからの地域社会がなく、古き良き習慣がありませんでした。
その結果、団塊の世代の子供たちは、親の世代のような2世帯、3世帯同居ではなく、終の棲家は「エンプティ・ネスト(空っぽの巣)」になります。
団塊の世代の「品格」のある生き方とは、退職前の会社のネットワークから離れ、サラリーマン時代の能力と経験を生かし、ある程度の収入を確保するような方策を考えながら、社会と関わっていく生き方なのです。

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次に、②定年退職しても、社会との関わりを続け、趣味に生きるのは、もっと先に延ばすように勧めています。
具体的には、③社会企業家を目指したり、④大学院で若い世代と知り合ったり、若者たちに会社で磨いたスキルを教えるなどです。
年を取って一番大事なことは、⑤「貯金」ではなく、人の繋がりを作るためにお金を使う「貯人」です。
また、⑥女性に対して威張らず、奥さんに対して感謝の気持ちを持ちましょう。そして、⑦日常の炊事、洗濯、掃除などの生活技術を身につけることで、奥さんの負担も減り、万が一自分がひとりになったときの備えにもなります。
団塊の世代の男性には、厳しい出世競争を生き抜いてきたバイタリティーがあり、まだまだ世間は団塊世代の力を必要としています。
第2の人生は、そのバイタリティーを子供たち、孫たちのために、高い志を持って発揮してほしいと、坂東眞理子氏は語ります。
松葉博雄は、特別指南を見て、「これは出来ている」と思ったり、「これはまだ」と反省があったり、とても為になりました。