慌ただしい朝ご飯は、パンと、ミルクかコーヒーが多いようです。

落ち着いた朝ご飯は、奥さんが朝早く、一品一品の食材を、丁寧に調理してくれています。おかげで季節も、産地も、頭の中に浮かんでくる様な、ゆとりのある朝食が摂れています。

4月の下旬は、これまでの寒さから解放され、ライラックの花や、八重桜、さつきなどが咲き始めて、一年のうちでも、一番過ごしやすい季候になってきました。

こんな寒くもない、暑くもない季候が大好きです。もう少し気温が上がっても構いません。

久宗立体牧場から頂いた蕨に、エンドウを入れ、鍋に掛けて卵を落とします。この卵とじが、この時期にぴったりの料理なのです。

もちろん、タケノコも大好きです。タケノコは、わかめと一緒に炊いています。蕨もタケノコも、灰汁が強いということが共通しています。この灰汁の強さを、朝ご飯で頂くことで、この灰汁を、松葉博雄のエネルギーに転換しようと、奥さんは深い考えで、朝ご飯を作ってくれました。

平日の朝なので、これだけの朝ご飯を作る為には、奥さんはいつもより早く起きています。沖縄の津堅島で買ってきた、津堅島キャロットも、生ジュースになって食卓に登場しています。

朝ご飯を食べている間考えていることは、明日の木曜日の定休日に、どこに行くかということです。

家でじっとしているのは、もったいない気がします。どこか野山に行って、あるいは海辺に行って、初夏の訪れを満喫したい気持ちです。

血液をさらさらにしてくれるという、淡路産の新玉葱は、ここのところ毎日食卓に登場して、やや食傷気味になっています。それでも奥さんは、「身体の為に、薬だと思って食べてちょうだい」と、念を押してくれます。

ほうれん草のおひたしには、花かつおをかけると、味が良く馴染みます。花かつおは、密封を開いてしまうと、後は僅かな期間で、花かつおの味が劣化していきます。

花かつおを開封したばかりの時が、一番味が良いのです。今朝の花かつおは、開封したばかりなので、炊きたてご飯にもかけて食べると、猫も羨ましいくらい、美味しいご飯になりました。

これが、今朝の松葉博雄の朝食メニューのオールスターです。いずれも手作りのお料理で、一品一品どこで買ってきたか、記憶があります。小さいバナナは沖縄の三尺バナナです。

この三尺バナナは、輸入品のバナナと比べて、直前までバナナの木で熟れていたので、フィリピン産のような青いバナナとは、甘みが違います。

ゆっくりと朝ご飯を頂いて、これから会社に出社します。若い時、独身の時は、朝ご飯は立って食べるほど慌ただしい朝ご飯でした。ゆっくりと良く噛んで、食材を一つ一つ味わっていただける様になって、食材から季節の変化も伝わってくるようになりました。

2014年4月23日(水)