伝統建造物: 神戸市指定伝統建造物の、サッスーン邸での結婚式 小西一彦ゼミの同期の松井英郎君の結婚式(3)

伝統建造物です。西洋風の建造物です。神戸市の指定した伝統建造物に、サッスーン邸は指定されています。小西一彦ゼミの同期の松井英郎君の結婚式(3)

伝統建造物として、神戸市から指定された異人館は、

北野町のあちらこちらに一つの街を作っています。

この神戸サッスーン邸は、神戸市指定伝統建造物に指定されています。

神戸サッスーン邸の経営理念は

「人と人をつなぐ」というサッスーン氏の理念を受け継ぐ

心あたたまるハウスウエディングを目指しているそうです。

デイヴィッド・サッスーン (1910年 – 1991年)氏 はシリア出身の貿易商です。

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サッスーン邸には、北野町には珍しい100坪の中庭があり、

ガーデン挙式にはうってつけの場所です。

そのため、愛犬もゲストとして一緒に参列する事が可能だそうです。

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神戸市中央区の北野町は、三宮から一直線で六甲山の方向に伸びた方向にあります。

距離は近いのですが、坂の傾斜が強く、歩いて上がるにはややしんどい坂道です。

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神戸に拠点を置く海外出身の人達は、北野町の界隈に沢山の異人館を建てました。

松葉博雄の学生時代には、真珠の貿易を中心とした異人館が商売にも使われていました。

異人館の中に入ってみると、シックな調度品は、

木製ならではのあたたかさがありやさしい雰囲気を 醸し出しています。

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異人館らしい大きな窓や暖炉や貿易商・

サッスーン氏が愛用していた数々の調度品が綺麗に配置されています。

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一時、北野町の異人館界隈は寂れていた時もありましたが、

NHKのドラマ「風見鶏」で一躍、観光客が訪れる観光地になってきました。

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異人館の中の劣化した調度品は、補強されたり、新調された調度品もあります。

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結婚式が始まる前にしばらく応接間で、小西一彦先生、大村邦年さん、

松本茂樹さんと松葉博雄夫妻は、飲み物を頂いて雑談をしていました。

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部屋にある調度品は、あとから骨董品屋さんから買い足したものもあるように見えます。

置き鏡や、レトロ調の電話機、絨毯、壁掛け、人形などです。

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今日の主役の新郎新婦の似顔絵が、

廊下の隅にテーブルに小さなぬいぐるみと一緒に置いてあります。

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外から見ると、異人館は、窓を広く取り、ガラスを貼り、

部屋の中が明るくなるように採光に気を使っています。

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木造の家は、人が住まなくなるとどんどん劣化してしまいます。

今日のサッスーン邸のように、迎賓館として使えるように、

日頃から細かい手入れをしていると、劣化の状態はほとんど分かりません。

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神戸市から、神戸市指定伝統建造物の指定を受けると、

維持保存に努めなければなりません。

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北野町の周りの異人館は、有料で観光客に内部を見せるお家もあります。

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サッスーン邸は、日常的には解放していません。イベントの為に使っています。

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異人館は、建物だけを見るだけでなく、異人館を建てた、

その人の文化的嗜好を見ることも、興味あるところです。

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サッスーン邸は、サッスーン氏が貿易商だったという事もあり、

来客が多かったのか、お客様をもてなす為の用意周到な家の作りが分かります。

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今日サッスーン邸に集まった人達は、当時の貿易相手ではなく、

結婚式のお祝いに参加した人達ですが、

サッスーン邸の目的がおもてなしにあるので、

用途が違っても、おもてなしにはぴったりな施設です。

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部屋数が多く、あちらこちらで、知ってる人達が集まって、

ホームパーティの様に会談が出来るのも、いい趣向でした。

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パリのオルセー美術館で見た、「田舎の踊り」と「都会の踊り」の「都会の踊り」の方の絵が、

壁に掲げられていました。しかしこれは、かなり似ているけど、ちょっと違うように感じました。

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暖炉もあります。暖炉の前には、テーブルが置かれ、花が飾られています。

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外からサッスーン邸を見ると、白蟻の防止の為か、

劣化を防ぐ為か、丁寧にペンキが塗られています。

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参列者がいなくなった中庭は、個人の家としては、十分な敷地の広さです。

ここでサッスーン氏は、商売のお相手を呼んで、

お酒を飲みながら、コーヒーを飲みながら、商談をしていたのでしょう。

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7月の夏真っ盛りの結婚式は、白く塗ったサッスーン邸の板の壁を、

太陽が反射する輝きで、光輝いていました。

2011年7月16日(火)